感染性胃腸炎

ここ２〜３日で、下痢、嘔吐を症状とする患者さんが増加しています。食中毒はほとんどみられず、主として、ウイルスや細菌感染による胃腸炎です。いわゆるお腹の風邪というものでしょうか。症状は突然やってきます。学校、職場、寝ているとき、起きているときも突然です。ほとんどの患者さんは何か悪い物を食べたかどうか、生のものを食べたかどうかを気にされて来院します。これは風邪の一種でウイルス、細菌によるもので、飛まつ感染でも、吐物など母親が処理しているときも感染することがあります。
ワクチンはロタウイルスなどが製造されていますが、重傷化する例は乳幼児、お年寄りで、ほとんどの人は下痢、嘔吐を繰り返しているうちに直っていきます。ここで、ポイントは、すぐに嘔吐や下痢を止めないことです。病気を早く治す自然の生体リズムで、体外にウイルス、細菌を追い出すのに下痢止めなどはすぐに使用するのは間違いです。脱水に注意しながら、すなわち、水分を少量ずつ取り入れていきます。徐々に病態はほとんど改善します。意識がもうろうとしたり、改善が遅いには医療機関にすぐ行きましょう。他の疾患が合併している可能性もあります。特に乳幼児、高齢者は注意が必要です。